(準リアルタイム版)

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2013年4月公開版 MeteoCropDB Ver.2(Editied by T.Kuwagata)
作物気象データの項目説明(アメダス、日別値) (データの利用前に、必ずよく読んでください。)
※ 右肩の数字 (?) を付した項目は、同じフォルダに格納されている説明文書(作物気象データ「参考文献」)の項目番号にそれぞれ対応しています。
No. 要素 記号 単位 区分 内容 備考 入力データが正常値(または正常評価値)のみの場合のフラグ分類 入力データに準正常値(または準正常評価値)が含まれる場合のフラグ分類 入力データに資料不足値(または暫定評価値)が含まれる場合の扱い 入力データ欠測時の処置 欠測時の暫定値 算定に使用するデータ 備考(欠測データ関連) 入力データ欠測時の処置(暫定) 欠測時の暫定値(2)
1 平均気温
(℃)
T (C) A アメダスにおける実測値 正常値 準正常値 資料不足値として掲載 欠測とする 平年値(注11)を使用   欠測とする 不定
2 最高気温
(℃)
Tmax (C) A アメダスにおける実測値 算定方法は年代によって異なる。 正常値 準正常値 資料不足値として掲載 欠測とする   欠測とする
3 最低気温
(℃)
Tmin (C) A アメダスにおける実測値 算定方法は年代によって異なる。 正常値 準正常値 資料不足値として掲載 欠測とする   欠測とする
4 降水量
(mm)
Pr (mm) A アメダスにおける実測値 正常値 準正常値 資料不足値として掲載 欠測とする   欠測とする
5 気圧
(hPa)
P (hPa) B 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値 正常評価値 準正常評価値 Pが資料不足値の場合はその値を用いて算定し、暫定評価値として掲載。Tが資料不足値の場合は欠測値と同等に見なし、入力データ欠測時の処置にしたがう。 Pが欠測の場合、未評価(欠測)とする。Tが欠測の場合、一方の値で代用、両者のTが欠測の場合はTの暫定値を使用して算定(→暫定評価値とする)。 平年値(注11)を使用 P、T(官署)、T(アメダス) Pが欠測の場合、欠測とする。Tが欠測の場合、一方の値で代用、両者のTが欠測の場合はTの平年値を使用して算定。 標準大気の気圧分布を使用
P/P0=(1-0.02257z)5.256
P0=1013.25hPa
z(km): altitude of AMeDAS station
6 平均蒸気圧
(hPa)
e (hPa) B 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値 正常評価値 準正常評価値 未評価(欠測)とする 未評価(欠測)とする 平年値(注11)を使用して算定(注12) e(官署)、T(アメダス) 欠測とする 不定
7 平均飽差
(hPa)
VPD (hPa) B 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値 正常評価値 準正常評価値 未評価(欠測)とする 未評価(欠測)とする e(官署)、T(アメダス) 欠測とする
8 平均相対湿度
(%)
RH (%) B 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値 正常評価値 準正常評価値 未評価(欠測)とする 未評価(欠測)とする e(官署)、T(アメダス) 欠測とする
9 最低相対湿度
(%)
RHmin (%) B 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値 正常評価値 準正常評価値 未評価(欠測)とする 未評価(欠測)とする RHmin(官署) 欠測とする
10 平均風速
高度2.5m
(m/s)
u (m/s) A アメダスで測定された日平均風速を高度2.5mに補正した値 風速計高度と周辺土地利用が考慮されている(6)。また日平均風速の算定方法は年代によって異なる。 正常値 準正常値 資料不足値を用いて算定し、資料不足値として掲載 欠測とする 平年値(注11)を使用 平均風速(アメダス) EPとET0の計算に使用する風速u2、u1については、欠測時は平年値を用いて算定する((注10)を参照)。 欠測とする u1=1.88m/s (for  calculating ET0)
u2=2.08m/s (for calculating EP)
u =2.00m/s (for calculating Tw0)
11 最大風速
高度2.5m
(m/s)
u10max (m/s) A アメダスで測定された日最大風速を高度2.5mに補正した値 風速計高度と周辺土地利用が考慮されている(6)。また日平均風速の算定方法は年代によって異なる。 正常値 準正常値 資料不足値を用いて算定し、資料不足値として掲載 欠測とする 最大風速(アメダス) 欠測とする
                               
12 日照時間
(h)
N (h) A アメダスにおける実測値 正常値 準正常値 資料不足値として掲載 欠測とする 欠測とする
13 日射量推定値
(Wm-2)
Sd (Wm-2) B 日照時間(アメダス)に基づく推定値(2) 正常評価値 準正常評価値 未評価(欠測)とする 未評価(欠測)とする N(アメダス) 欠測とする
14 下向き
長波放射量
(Wm-2)
Ld (Wm-2 B 日照時間(アメダス)に基づく推定値(2) 正常評価値 準正常評価値 資料不足値(または暫定評価値)は欠測と同等に見なし、入力データ欠測時の処置にしたがう。 Sdが欠測の場合、未評価(欠測)とする。T、P、eが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算(→暫定評価値とする)。 Sd、T、P、e(アメダス) Sd、T、eが欠測の場合、欠測とする。Pが欠測の場合、欠測時の暫定値(2)を使用して計算。
15 ポテンシャル
蒸発量
(mm)
EP (mm) B 日照時間(アメダス)に基づいた計算結果(3) 正常評価値 準正常評価値 同上 Sdが欠測の場合、未評価(欠測)とする。T、P、e、uが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算(→暫定評価値とする)。 Sd、T、P、e、u(アメダス) Sd、T、eが欠測の場合、欠測とする。P、uが欠測の場合、欠測時の暫定値(2)を使用して計算。
16 FAO
基準蒸発散量
(mm)
ET0 (mm) B 日照時間(アメダス)に基づいた計算結果(4) 正常評価値 準正常評価値 同上 同上 同上 同上
17 水温
(LAI = 0)
(℃)
Tw0 (C) B 日照時間(アメダス)に基づいた計算結果。熱収支モデル(5)による裸水面(LAI=0)の平衡水温 正常評価値 準正常評価値 同上 Sd、Tが欠測の場合、未評価(欠測)とする。P、e、uが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算(→暫定評価値とする)。 同上 Sd、T、eが欠測の場合、欠測とする。P、uが欠測の場合、欠測時の暫定値(2)を使用して計算。
18 水温
(LAI = ∞)
(℃)
Twinf (C) B 熱収支モデル(5)による密なイネ群落(LAI=∞)の平衡水温 正常評価値 準正常評価値 同上 Tが欠測の場合、未評価(欠測)とする。P、eが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算(→暫定評価値とする)。 T、P、e(アメダス) T、eが欠測の場合、欠測とする。Pが欠測の場合、欠測時の暫定値(2)を使用して計算。
                               
19 日照時間
(h)
N_k (h) B 近隣の気象官署における実測値 正常評価値 準正常評価値 暫定評価値として掲載 未評価(欠測)とする   欠測とする
20 日射量測定値
(Wm-2)
Sd_k (Wm-2) B 近隣の気象官署における実測値 正常評価値 準正常評価値 暫定評価値として掲載 未評価(欠測)とする   欠測とする
21 下向き
長波放射量
(Wm-2)
Ld_k (Wm-2) B 日射量(近隣の気象官署)に基づく推定値(2) Sd_kを観測していない場合は評価しない。 正常評価値 準正常評価値 資料不足値(または暫定評価値)は欠測と同等に見なし、入力データ欠測時の処置にしたがう。 Sd_kが欠測の場合、未評価(欠測)とする。T、P、eが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算(→暫定評価値とする)。 Sd_k、T、P、e(アメダス) Sd_k、T、eが欠測の場合、欠測とする。Pが欠測の場合、欠測時の暫定値(2)を使用して計算。
22 ポテンシャル
蒸発量
(mm)
EP_k (mm) B 日射量(近隣の気象官署)を用いた計算結果(3) Sd_kを観測していない場合は評価しない。 正常評価値 準正常評価値 同上 Sd_kが欠測の場合、未評価(欠測)とする。T、P、e、uが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算(→暫定評価値とする)。 Sd_k、T、P、e、u(アメダス) Sd_k、T、eが欠測の場合、欠測とする。P、uが欠測の場合、欠測時の暫定値(2)を使用して計算。
23 FAO
基準蒸発散量
(mm)
ET0_k (mm) B 日射量(近隣の気象官署)を用いた計算結果(4) Sd_kを観測していない場合は評価しない。 正常評価値 準正常評価値 同上 同上 同上 同上
24 水温
(LAI = 0)
(℃)
Tw0_k (C) B 日射量(近隣の気象官署)を用いた計算結果。熱収支モデル(5)による裸水面(LAI=0)の平衡水温 Sd_kを観測していない場合は評価しない。 正常評価値 準正常評価値 同上 Sd_k、Tが欠測の場合、未評価(欠測)とする。P、e、uが欠測の場合、欠測時の暫定値を利用して計算(→暫定評価値>とする)。 同上 Sd_k、T、eが欠測の場合、欠測とする。P、uが欠測の場合、欠測時の暫定値(2)を利用して計算。
25 水温
(LAI = ∞)
(℃)
Twinf_k (C) B 熱収支モデル(5)による密なイネ群落(LAI=∞)の平衡水温 正常評価値 準正常評価値 同上 Tが欠測の場合、未評価(欠測)とする。P、eが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算(→暫定評価値とする)。 T、P、e(アメダス) T、eが欠測の場合、欠測とする。Pが欠測の場合、欠測時の暫定値(2)を使用して計算。
(注1)欠測データに関しては、''nd''(xlsファイル)または欠測コード(csvファイル)が挿入されている。
(注2)風速については、観測点近隣の周囲が開けた水田における代表値(地上高2.5m)となっている。
(注3)一部のデータ(区分Bの大部分)は、気象官署における測定データやモデルを利用した推定値であるので、その取り扱いには注意のこと。
(注4)欠測時の暫定値が利用できない場合は、欠測時の暫定値(2)を使用する。
(注5)欠測時の暫定値が不定となった場合、それらを入力データに使う要素は未評価(欠測)とする。
(注6)区分Aのフラグ:正常値、準正常値、資料不足値、欠測、疑問値、区分Bのフラグ:正常評価値、準正常評価値、暫定評価値、未評価(欠測)
(注7)異常値は欠測と見なして処理する。ただし区分Aのフラグについては異常値の分類とする。
(注8)入力データ欠測時の処理(暫定)においては、フラグによる判断が不可能なため、資料不足値は欠測データと見なされていない場合がある。
(注9)MeteoCropDB Ver.1の「旧データ」では、入力気象データ欠測時の処置(暫定)と欠測時の暫定値(2)に基づいて、データ処理がなされていた。Ver.2の「新データ」では、入力気象データ欠測時の処置と欠測時の暫定値に基づき、データ処理がなされる。
(注10)u2 = 1.039 × 風速の平年値u1 = 0.943 × 風速の平年値、とする。
(注11)作物気象データにおける1981~2010年の30年平均値を、平年値として使用する。
(注12)水蒸気圧eの欠測時の暫定値は、以下の方法で算定される(e=(RH*/100)×esat(Ta) , RH*/100=min[e*/esat(Ta*),1.0], Ta*とe*はそれぞれ平均気温と水蒸気圧の平年値、esat(Ta)は平均気温Taに対する飽和水蒸気圧)。平均気温Taが正常値あるいは準正常値でない場合は欠測時の暫定値を利用し、それも利用できない場合は欠測時の暫定値(2)(不定)に設定する。