2009年3月公開版(Edited by T.Kuwagata)
作物気象データの項目説明(アメダス、日別値) (データの利用前に、必ずよく読んでください。)
※ 各要素の算定方法に関しては、説明文書の中にある「作物気象データの説明」の「全般的な説明」を参考にして下さい。
    また数字 (2)...(6)を付けた項目の詳細については、「作物気象データの説明」の「参考文献」(同一の項目番号)を参考にして下さい。
No. 要素 記号 単位 内容 備考 入力データ欠測時の処置 欠測時の暫定値 算定に使用するデータ
1 平均気温
(℃)
T (C) アメダスにおける実測値   欠測とする    
2 最高気温
(℃)
Tmax (C) アメダスにおける実測値 算定方法は年代によって異なる。 欠測とする    
3 最低気温
(℃)
Tmin (C) アメダスにおける実測値 算定方法は年代によって異なる。 欠測とする    
4 降水量
(mm)
Pr (mm) アメダスにおける実測値   欠測とする    
5 気圧
(hPa)
P (hPa) 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値   Pが欠測の場合、欠測とする。Tが欠測の場合、一方の値で代用、両者のTが欠測の場合はTの平年値を使用して算定。 標準大気の気圧分布を使用
P/P0=(1-0.02257z)5.256
P0=1013.25hPa
z(km): altitude of AMeDAS station
P、T(官署)、T(アメダス)
6 平均蒸気圧
(hPa)
e (hPa) 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値   欠測とする   e(官署)、T(アメダス)
7 平均飽差
(hPa)
VPD (hPa) 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値   欠測とする   e(官署)、T(アメダス)
8 平均相対湿度
(%)
RH (%) 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値   欠測とする   e(官署)、T(アメダス)
9 最低相対湿度
(%)
RHmin (%) 近隣の気象官署の測定データに基づいた推定値   欠測とする   RHmin(官署)
10 平均風速
高度2.5m
(m/s)
u (m/s) アメダスで測定された日平均風速を高度2.5mに補正した値 風速計高度と周辺土地利用が考慮されている(6)。また日平均風速の算定方法は年代によって異なる。 欠測とする u1=1.88m/s (for  calculating ET0)
u
2=2.08m/s (for calculating EP)
u =2.00m/s (for calculating Tw0)
日平均風速(アメダス)
11 最大風速
高度2.5m
(m/s)
u10max (m/s) アメダスで測定された日最大風速を高度2.5mに補正した値 風速計高度と周辺土地利用が考慮されている(6)。また日平均風速の算定方法は年代によって異なる。 欠測とする   日最大風速(アメダス)
                 
12 日照時間
(h)
N (h) アメダスにおける実測値   欠測とする    
13 日射量推定値
(Wm-2)
Sd (Wm-2) 日照時間(アメダス)に基づく推定値(2)   欠測とする   N(アメダス)
14 下向き
長波放射量
(Wm-2)
Ld (Wm-2) 日照時間(アメダス)に基づく推定値(2)   Sd、T、eが欠測の場合、欠測とする。Pが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算。   Sd、T、P、e(アメダス)
15 ポテンシャル
蒸発量
(mm)
EP (mm) 日照時間(アメダス)に基づいた計算結果(3)   Sd、Ld、T、eが欠測の場合、欠測とする。P、uが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算。   Sd、Ld、T、P、e、u(アメダス)
16 FAO
基準蒸発散量
(mm)
ET0 (mm) 日照時間(アメダス)に基づいた計算結果(4)   同上   同上
17 水温
(LAI = 0)
(℃)
Tw0 (C) 日照時間(アメダス)に基づいた計算結果。熱収支モデル(5)による裸水面(LAI=0)の平衡水温   Sd、Ld、T、eが欠測の場合、欠測とする。P、uが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算。   同上
18 水温
(LAI = ∞)
(℃)
Twinf (C) 熱収支モデル(5)による密なイネ群落(LAI=∞)の平衡水温   T、eが欠測の場合、欠測とする。Pが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算。   T、P、e(アメダス)
                 
19 日照時間
(h)
N_k (h) 近隣の気象官署における実測値   欠測とする    
20 日射量測定値
(Wm-2)
Sd_k (Wm-2) 近隣の気象官署における実測値   欠測とする    
21 下向き
長波放射量
(Wm-2)
Ld_k (Wm-2) 日射量(近隣の気象官署)に基づく推定値(2)   Sd_k、T、eが欠測の場合、欠測とする。Pが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算。   Sd_k、T、P、e(アメダス)
22 ポテンシャル
蒸発量
(mm)
EP_k (mm) 日射量(近隣の気象官署)を用いた計算結果(3)   Sd_k、Ld_k、T、eが欠測の場合、欠測とする。P、uが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算。   Sd_k、Ld_k、T、P、e、u(アメダス)
23 FAO
基準蒸発散量
(mm)
ET0_k (mm) 日射量(近隣の気象官署)を用いた計算結果(4)   同上   同上
24 水温
(LAI = 0)
(℃)
Tw0_k (C) 日射量(近隣の気象官署)を用いた計算結果。熱収支モデル(5)による裸水面(LAI=0)の平衡水温   Sd_k、Ld_k、T、eが欠測の場合、欠測とする。P、uが欠測の場合、欠測時の暫定値を利用して計算。   同上
25 水温
(LAI = ∞)
(℃)
Twinf_k (C) 熱収支モデル(5)による密なイネ群落(LAI=∞)の平衡水温   T、eが欠測の場合、欠測とする。Pが欠測の場合、欠測時の暫定値を使用して計算。   T、P、e(アメダス)
(注1)欠測データに関しては、''nd''(xlsファイル)または欠測コード(csvファイル)が挿入されている。
(注2)風速については、観測点近隣の周囲が開けた水田における代表値(地上高2.5m)となっている。
(注3)一部のデータは、気象官署における測定データやモデルを利用した推定値であるので、その取り扱いには注意のこと。
(注4)準正常値と資料不足値については、現時点では正常値と見なして扱っている(今後変更の可能性あり)。